pH中和処理は、薬液を添加し中和する方式と、炭酸ガスを添加し中和する方式があります。それぞれの長所と短所をまとめてみました。
pH中和方式の比較

【薬液中和方式】
メリット:
- ランニングコストが安価
- イニシャルコストが安価
- 中和反応が早く、比較的省スペースで設置が可能。
デメリット:
- 薬液の取扱に注意が必要(特別な資格は必要無し)
- 何らかの理由で注入過多になった場合、pHが過剰に下がる。

【炭酸ガス中和方式】
メリット:
- 2次災害が無い(入れ過ぎても中性以下にはならない)
- 安全性が高い
デメリット:
- ランニングコストが高い。
- イニシャルコストが比較的高い。
- ピットも含めた設置スペースが大きい。
pH中和のランニングコスト比較

※上記価格は参考価格です。実際の検討は現地での価格で比較を行ってください。
pH中和剤の取扱について

・ 硫酸又は塩酸等の酸系中和剤:濃度10%以下は取扱資格必要ありません。
・苛性ソーダ等 アルカリ系中和剤:濃度5%以下は取扱資格必要ありません。