pH中和処理は、薬液を添加し中和する方式と、炭酸ガスを添加し中和する方式があります。それぞれの長所と短所をまとめてみました。
pH中和方式の比較
【薬液中和方式】
メリット:①ランニングコストが安価 ②イニシャルコストが安価 ③中和反応が早く、比較的省スペースで設置が可能。
デメリット:①薬液の取扱に注意が必要(特別な資格は必要無し) ②何らかの理由で注入過多になった場合、pHが過剰に下がる。
【炭酸ガス中和方式】
メリット:①2次災害が無い(入れ過ぎても中性以下にはならない) ②安全性が高い
デメリット:①ランニングコストが高い。 ②イニシャルコストが比較的高い。 ③ピットも含めた設置スペースが大きい。
pH中和のランニングコスト比較
※上記価格は参考価格です。実際の検討は現地での価格で比較を行ってください。
pH中和剤の取扱について
・ 硫酸又は塩酸等の酸系中和剤:濃度10%以下は取扱資格必要ありません。
・苛性ソーダ等 アルカリ系中和剤:濃度5%以下は取扱資格必要ありません。