
硫酸や塩酸などを使って金属表面に付着したサビや酸化物を洗浄・除去し、きれいな表面を作るための表面処理、化学洗浄処理方法の一つです。
主に鉄鋼、ステンレス、アルミニウムなどの金属に対して行われます。
酸洗いの目的
- 錆やスケールの除去:金属の表面にできた酸化物(スケール)や錆を取り除きます。
- 後工程の品質向上:メッキ、塗装、溶接などの前処理として、密着性を向上させます。
- 金属の美観向上:金属表面を均一で滑らかにします。
酸洗いの方法
使用する酸の種類によっていくつかの方法があります。
- 塩酸酸洗い:鉄や鋼の酸化物を除去するのに使われます。
- 硝酸+フッ酸酸洗い:ステンレスやアルミの酸化皮膜除去に使用します。
- 硫酸酸洗い:コストが安く、大量処理に向いているが、鉄の溶解が進みやすいです。
酸洗いの廃液処理
酸洗いの廃液は、酸洗浄処理で発生する廃液で、臭気、硝酸、有価金属などを含み、排水基準値を満たしていない場合が多いため、中和処理や沈殿処理などを行い、安全に処理する必要があります。
酸洗いの廃液処理ならエイチツー
酸洗い廃水は、中和 → 沈殿処理 → ろ過 → 排水基準を満たした後に放流またはリサイクルという流れで処理するのが一般的です。
環境負荷を減らすため、廃酸の再利用やリサイクルも重要なポイントになります。
1.中和処理(pH調整)
廃液の酸性度を調整し、排水基準を満たすようにします。
中和剤として、水酸化ナトリウム(NaOH)、石灰(Ca(OH)₂)、炭酸ナトリウム(Na₂CO₃)などを使用し、pH 6〜8(中性付近)になるように調整します。
2.沈殿処理(重金属除去)
酸洗い後の廃液には鉄、クロム、ニッケル、亜鉛などの重金属イオンが含まれることがあります。
凝集剤(PAC、ポリ塩化アルミニウム)を加えてフロック(凝集物)を形成し、沈殿させ、沈殿したスラッジ(汚泥)は産業廃棄物として適切に処理します。
3.ろ過処理・活性炭処理(不純物・有機物の除去)
微細な不純物や有機物を砂ろ過や活性炭フィルターで取り除きます。
必要に応じて膜処理(RO膜やUF膜)を用います。
4.排水基準を満たした後に放流・リサイクル
法規制(水質汚濁防止法や各自治体の基準)を満たした後、川や下水に放流します。
※日本では「水質汚濁防止法」や「環境基準」で排水のpHが規制されています。
詳しくは「pHの法規定」ページをご覧ください。
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