透析機器の「中和処理」とは、洗浄排水のpH(酸性・アルカリ性の度合い)を中性に近づけてから下水や排水路に流すための処理のことです。
医療機関、とくに人工透析施設では、排出される水が酸性またはアルカリ性に偏ることがあるため、この処理が必要不可欠です。
なぜ中和処理が必要なのか?
透析に使われる薬剤や洗浄剤には、以下のようなpHに影響する物質が含まれます。
- 酢酸系透析液 → 酸性
- 重炭酸ナトリウム → アルカリ性
- 次亜塩素酸ナトリウム(消毒薬)→ アルカリ性
こうした排水をそのまま流すと、下水道や水環境への悪影響があり、法律でも規制されています(下水道法など)
中和処理の内容
①pH測定
排水のpH(一般的にはpH5〜10の範囲)をpH計でリアルタイムで計測します。
② 薬剤の自動注入
測定されたpHに応じて、中和剤(酸またはアルカリ)を自動で注入し、pHを目的値の5.8〜8.6程度の中性域に調整します。
- 酸性なら → アルカリ剤(例:水酸化ナトリウム)
- アルカリ性なら → 酸剤(例:希硫酸や炭酸)
③ 撹拌
中和剤を十分に反応させるため、撹拌機を用いて撹拌します。
④ 排水
オーバーフローで排水や、目標値外の場合はリターンさせるなどの処理をします。
医療施設での注意点
排水処理装置メーカーと事前に相談し、施設規模に合った処理方法を導入することが望ましい。
処理設備は定期メンテナンスが必要。
透析機の種類や使用する薬剤によって排水の性状が異なるため、個別設計が重要。
透析排水pH中和処理はエイチツーにお任せください!
透析病院・クリニック様の課題である【設置スペース】【コスト】に柔軟に対応できる透析排水専用中和装置です。
詳しくはコチラをご覧ください↓↓

中和処理にお困りならお気軽にご相談ください。
透析・CIP洗浄排水処理の事例

pH中和処理でお困りのお客様は
お気軽にお問合せください