こんなところでもpH中和!身近な事例から学ぶ排水処理
「pH中和処理」と聞くと、工場の排水処理や研究所の実験室といった“専門の現場”をイメージされる方が多いかもしれません。
でも実は、私たちの生活の中でも 「酸」と「アルカリ」を中和して安全にする工夫 がたくさん行われています。
今回は、身近な事例を交えながら「pH中和処理って実はこんなに大事!」ということを見てみたいと思います。
1.台所と中和処理
台所では「酸」と「アルカリ」がよく登場します。
- 酢(酸性) … 魚のにおい取りや、料理の味付けに使う
- 重曹(アルカリ性) … 油汚れや焦げ落としに活躍
たとえば、魚のにおいを和らげたいときに酢を使ったり、逆に酢の酸っぱさを和らげるために重曹を入れることもあります。
また、油汚れでベタベタした換気扇やコンロに重曹を使うとサラッと落ちるのも、酸性の油とアルカリ性の重曹が中和しているから。
これも立派な「中和処理」なんです。
2. お風呂場と中和処理
お風呂掃除でよく使うのが、
- クエン酸(酸性) → 水垢(アルカリ性)を落とす
- アルカリ洗剤 → 皮脂汚れ(酸性)を落とす
鏡についた白いウロコ汚れ(カルシウム成分を含むアルカリ性の水垢)にクエン酸をかけると、じゅわっと溶けてピカピカになりますよね。
逆にお風呂のイスや床にこびりついた皮脂汚れには、アルカリ性の洗剤を使うとスルッと落ちます。
実は汚れの性質に反対の性質をぶつける=中和の原理が働いているわけです。
3. 学校のプールと中和処理
夏になると活躍する学校のプール。
塩素消毒によって水がアルカリ性に傾くと、目にしみたり、肌に違和感を感じることも。
そこで弱酸を加えてpHを整えることで、水質を中性に近づけ、子どもたちが安心して泳げる状態に保っています。
プールの管理も実は「小さな水処理プラント」なんです。
4. 工場の排水とpH中和処理
工場ではもっとシビアにpH管理が求められます。
- めっき工場:強酸や強アルカリを多用する
- 食品工場:洗浄にアルカリ洗剤を使う
- 研究所:酸・アルカリ薬品が混ざる
排水基準を守るためには、必ず中和処理をしてから排水する必要があります。
そのため多くの現場では 自動pH中和装置 を導入し、センサーと薬液ポンプでリアルタイムに中和調整を行っています。
「pH中和処理」は決して専門家だけの技術ではなく、私たちの暮らしのあちこちで使われています。
株式会社エイチツーの中和装置について
株式会社エイチツーでは、工場排水向けに 小型から大型まで対応可能なpH中和処理装置 をご用意しています。
- コンパクト設計で設置スペースを選ばない
- pHセンサーと薬液ポンプで自動制御
- 法令基準に適合した安心の処理性能
「早急に中和処理を始める必要がある」「小規模でも導入できる装置を探している」――そんなニーズにお応えできるのがエイチツーの強みです。

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